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急行「能登」廃止と時代のうつろい
Date:2010-03-06(Sat)

まるで日替わりメニューのように短い周期で天気が変わる。暖かな日あれば、寒い日もある。「春に三日の晴れなし」の言葉通りだ。

議会中だが、旅に出たくなるのもこの季節だ。体調管理に気配りが欠かせない季節でもある。自転車に水泳にと運動も考えるが・・。今日は、二十四節気の啓蟄。土の中から虫たちがはい出てくる季節でもある。とにかく動きだしたい季節だ。

ところで、JR東日本が来週13日に行うダイヤ改正で上野—金沢間の急行「能登」が廃止される。先月、乗り込むと鉄女の女性ファンの多さを改めて痛感した。金沢駅、上野駅とも、最後の勇走を取ろうと数多くのファンがカメラのフェンダーをのぞき込んでいる。

JRの定期急行列車の消滅はもはや時間の問題らしい。既に昼間急行は全滅しており、これで残るのは北海道と北陸だけ。二つの夜行だけとなる。その全盛はとうの昔である。夜行利用を趣味的になってからも数十年がたつが、これも時間とともにできなくなる。今ではそもそも車両がない。国鉄時代の急行仕様車は廃され、古びた特急車両などをあてがって間に合わせてきた。今回の「能登」も同じだ。新たに急行用車両を造る予定もない。

新幹線や高速道路の拡充。特急の大衆化や高速バスの台頭。その中で急行の運用はいかにも中途半端になった。社会を映すともいう。急行列車と言えば4人掛けのボックス席だった。窮屈ではあったが、その相席では見知らぬ同士の一期一会があった。打ち解けて弾む会話もあった。急行の衰退は、そうした楽しみや妙味が薄らいでいった過程と重なる気がする。

昨日もJR各社が高速道路無料化反対を前原大臣に要請したが、敦賀に来られる観光客の大半は、観光バス、自家用車らしい。JR敦賀駅を降りての利用は3分の一に満たないとも聞いたことがある。JR直流以後のフォローもあったが、直流化効果は、どれほどだったのか、正確なデータはまだない。厳しい時代だからこそ、青春切符の快速利用も多いが、何か、物足らない。急行「能登」の廃止はさびしい。「旅は道連れ、世は情け」的な旅情がまた失われていく。
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