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厳しい現実や背景を把握して、解決の道を探らなければ・・・市立敦賀病院、敦賀港
Date:2010-03-11(Thr)

昨日のふたつの報道。敦賀港と市立敦賀病院。いずれも厳しい内容だ。ひとつは、敦賀港。NHK朝のニュースで「去年1年間に敦賀港と福井港で取り扱われた輸出入の額は、前年と比べた減少幅が過去最大規模となりました。大阪税関敦賀税関支署のまとめによりますと、去年1年間に敦賀港と福井港で取り扱われた輸入の総額はあわせて550億円でした。これは前の年に比べて43%減り減少幅は過去30年間で最大となりました。」との報道、全国の地方港湾も同じような傾向が続いている。それでも大きい落ち込みだ。

品目別の北陸電力の火力発電所用の石炭が271億円と前の年より37%減。自動車部品用のアルミなどの非鉄金属が70億円と66%減り。いずれも景気低迷。敦賀港の脆弱性を露呈しているともいえる。数字は相当厳しいが、それだけでなく、国際的な流れ、国内の港湾の状況を大きな目で眺める必要がある。それほど厳しい現実が横たわっていると私はみている。

ふたつは、福井新聞の「大幅赤字続く市立敦賀病院 経営感覚の欠如が問題」の論説。内容も「大幅な赤字が続く市立敦賀病院が経営改善へ中間経営計画を策定、1年を経過して開かれた点検・評価委員会で、計画に具体性がない―など厳しい指摘を受けた。2015年に黒字化を目指す計画だが、各部局ごとの単年度数値目標や実績数値さえなく、経営改善の意思があるのか問われる内容だ。」とあり、最後は,

「事務職は市職員で、専門知識を習得するころには異動。この繰り返しで事務、経営のプロがいないのが問題だ。不採算部門を抱える公的病院の役割を名目に、赤字でも仕方ない―との意識はないだろうか。現在は地方公営企業法の一部適用で運営責任者は市長だが、改善がみられないようでは指定管理者制度を導入する全部適用も検討すべきだろう。経営感覚を欠いた運営が問題であり、見過ごしてきた行政、市会の責任も重い。」と結ぶ。

内容はその通りだが、これも全国8割の公立病院が悩む課題でもあり、医師研修などに伴う医師確保問題、医療費増大に基づく診療報酬引き下げなど、市立敦賀病院をここまで批判しても、それなら明快な解決策があるだろうか。確かにどこの公立病院も改革は速い。長期入院になると在宅を進める。嶺北から余命いくばくもないと宣言されて、行くところもなく市立敦賀病院を頼る患者も多く、療養型的な要素も多い。

さらに、救急を抱え、嶺南の中核病院として、若狭町、美浜町などの患者もみている。福井新聞の論説は経営だけを責めるが、さすれば、どんな解決策があるか、具体論を経営形態だけではなく示してほしい。

評価委員会はどこも厳しい評価を下している。中期経営計画ができて、まだ私は一年と思っている。改善には2,3年はかかると思っている。それでも駄目であるなら、次の展開が必要とも思っている。ここ10年の公立の地方病院は、市長、市議の批判、それに乗った新聞報道に影響も大きい。その典型が、舞鶴市民病院でもある。公立病院問題を経営面だけでとらえてはいけない。それほど厳しい現実があることも肝に銘ずるべきだ。だからといって、改革を怠っていいと言っているのでない。

ところで、一昨日、夕張市の議会が今後17年かけて残り322億円の赤字を解消する財政再建計画案を可決。原口総務相の同意を得て、夕張問題発覚後に制定された自治体財政健全化法に基づく全国唯一の財政再生団体として国の管理下で市再生に取り組むことになった。

ところが、現実は厳しい。夕張市立総合病院を引き継いだ診療所は常勤医師4人のうち3人が今月末で退職するという。地域医療の再生を旗印にこじんまりと診療所としたが、厳しい結果となっている。

夕張市の倒産は、首長の先見性、議会のチェック機能、市民意識など問われるべきはいくつもあるが、現地で話を聞いて、時代の変化の中で過疎化の大波には歯がたたなかったとの背景の大きさを感じるのである。病院だけにとどまらず、夕張の疲弊は今なおいたるところにある。一時は12万人を超えていた人口は約1万1400人。いまだに流出は止まっていない。高齢化率は43%。少子化も深刻で新学期からは市内1小、中学校に統合され通学の足に不安が残る。暮らしの足元が揺らぐ中での再生は容易ではない。

数字だけ捉えても、改善できない課題は多い。それほど厳しい現実や背景を把握して、解決の道を探らなければ、・・・。けっして、敦賀港も市立病院の問題はよくならないと思っている。
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