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鳥獣被害に思うこと
Date:2010-04-09(Fri)

最近の議会の一般質問や予算審査で必ず登場するのが鳥獣被害。この10年でも随分と増えた。私の頭にあるイノシシは、宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」に登場するイノシシを想像するくらい穏やかな親しみやすい存在だ。その親しみやすいキャラクターが今でも染みついている。山犬とともに森を守る。人間の策略に敗れはするが、映画は両者が共存できる時代を暗示する。が、現実はそれほど甘くない。

市内でも、イノシシが人里に向けて猪突猛進している様を聴かされる。西浦県道の脇の溝には必ずと言っていいほどイノシシの、土をひっくり返した跡が残っている。舞崎町の住宅地に、うろちょろするイノシシをたびたび見かけるとか。

農林作物の被害も深刻だ。鳥獣害防止対策会議が、県、市を問わず何度も開かれている。イノシシ被害はここ10年で倍増したとも聞く。県レベルで数億とも。収穫を目前に荒らされた田畑で、ぼうぜんと立つ農家を思うと、やりきれない。

背景を指摘する専門家の声に、耳を傾けたい。かつては奥山と人里を寛容な距離で隔てるクッションとして、里山が重要な役割を果たしていた。その里山がいまは荒れ、人との距離感を失ったイノシシが、シカが、サルが次々に人里へと向かう。

西浦県道で、何度も猿の群れにも遭遇する。敦賀3、4号の建設現場で、シカ、クマ出現の話もよく耳にする。周囲を山で囲まれ、山間部が8割の敦賀市のイノシシとの戦いはこれからも続く。

これか絵空ごとと言われるかも知れないが、里山は生き物と人とのすみ分けを可能にしてきた。イノシシが人里を目指さなくてよい環境づくりも必要なことでもある。毎年のように、予算が計上され、恒常的になっていく鳥獣対策は、人間の反面教師でもある。
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