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新幹線と並行在来線の関係
Date:2010-04-24(Sat)

九州の長崎に行けば、長崎新幹線。北海道の函館に行けば北海道新幹線。その土地土地で閉塞感を打破しようと懸命だ。人口減少もさることながら、観光客の減少も深刻だ。長崎、函館は観光が有力産業だからこそ、真剣だ。新幹線の誘致競争も激しさを増すのではないか。それぞれに有力な民主党議員もいる。

先週、青森県を訪れた時、東北新幹線の期待度は大きかった。八戸—新青森間で、新幹線車両を使った初の走行試験が今月に入って始まった。検査車両のトラブルはあったものの、十二月の全線開業に向け準備が着々と進む。

東北新幹線全線開業後に、並行在来線(東北線八戸—青森間)の経営はJRから第三セクターの青い森鉄道に移される予定だ。早くも厳しい経営が見込まれるというから心細い。県が国などに支援を求めているが、相手の反応はすこぶる鈍い。並行在来線の地元議論は、全線開業を意識してか、それほどなかったとも聞く。

青森県民の悲願といわれ、脚光を浴びてきた新幹線。その陰に隠れがちだった並行在来線にも課題は多い。敦賀にしてもそれほど影響はないといっても、福井や武生に通う高校生の通学はもちろん、通勤、さらには、最近では、県立病院など通うお年寄りの足を守るという生活路線は必須だ。

ところで、函館、長崎を訪れて感じることは「龍馬伝」の影響か、幕末のヒーロー坂本竜馬は至る所に顔を出す。函館は、坂本家の子孫が北海道開発にあたったとか。長崎はもちろん、日本の株式会社の元祖、亀山社中。NHK大河ドラマで竜馬を演じた福山雅治のポスターがここかしこに並ぶ。ポスターの表題は「RE.JAPAN」と世相を反映している。

昔、大河ドラマを演じた北大路欣也からと福山さんへの変化を「肉食系から草食系へ」と語る評論家もしたが、竜馬の役回りもエネルギッシュなタイプから、周りに配慮する調整型に変わったともいえる。歴史ドラマは無意識のうちに現代と重ね合わせて見てしまう。「龍馬伝」での権力闘争や脱藩をめぐる騒動も現代の民主党、自民党の状況にも通じる。

真っ先に思い浮かぶのは大政党を離れ新党結成に走る政治家の行動。現代は、与謝野馨元財務相らに続き、舛添要一前厚労相も自民党を離党して新党を立ち上げる。少子高齢化、人口減少と課題が多い中で、地域が生き延びる道は、地域でも真剣に従来路線ではなく、真剣に考える時代だ。

自民党離党組が竜馬になれるか、それほど甘くわない。民主党も参議院選挙マニフェストに取り組み始めたが、政権与党の実態にそくした、実現可能なマニフェストに取り組むべきだ。自民党を見限る政治家が、沈む船を見限るネズミに見えてしかたがない。民主党も離反組は少ないが巷の声は、半端ではない。政治不信が渦巻いている。

冒頭の話に戻すが、新幹線誘致合戦は、夏に向けて激しさを増すが、新幹線と並行在来線の関係は、やじろべえに似ている。双方のバランスこそが最も大事。一方が便利だから他方が不便でも仕方ないでは困る。この議論もイケイケドンドンではなく、福井県できちんと論議すべき時期にきている。

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