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介護と医療
Date:2010-04-28(Wed)

一昨日の夜、あるお宅で10名程度の意見交換会を開いていただいた。もんじゅの問題から、小中学校の冷房設置の課題と幅広い意見をいただいた。大半が私とは相反する意見ではあったが、議員としては大変重要な時間だ。

昨日は昨日で、気比史学会総会の中で、「天狗党と敦賀」と題して、市立博物館学芸員の坂東佳子さんより記念講演があった。幕末の敦賀で二百人を超える惨殺事件と、その後の松原神社で手厚く葬る敦賀での浪人まつりの経緯だけでなく「天狗党の時代背景」「天狗党の評価定まらず」「水戸光圀の大日本史の勤皇思想が幕末の天狗党、戦前の天皇崇拝」と・・・。時空を超えた大きな流れの中で敦賀を勉強することも大事だ。

一方で、渓山荘、常盤荘、真盛苑などの介護の現場を訪ねるのも重要な時間となる。意見交換、講演とどれをとっても大事な時間だが、直接の現場が課題を知る上で、重要なことは言うまでもない。

書きながら話題を探す作業をお許し願いたい。昨日は、元気な高齢者を取り上げたが、今日は介護現場の問題を取り上げたい。

超高齢化社会で、介護施設の必要性、介護保険の問題だけに限らず、介護と医療の問題も、介護の最重要な課題だ。介護施設では医療的ケアが必要なお年寄りが増えている。私も両親の介護、女房の両親と、介護を経験してきただけに身近に感じてきた課題でもある。しかし、基準では看護師の配置は少なく、十分な対応はできないのが実態だ。

病状がひどくなると、何度となく介護施設を出され、病院と介護施設、介護施設と在宅の往復も、介護をする家族にとって、労力と疲れは半端ではない。それを避けるためか、医療の必要度の高い人が入所を断られることも多い。また、症状によって、病院は退院を迫り、在宅への介護をすすめることが、医療費の面からも多くなっている。一方で、介護職員による「違法」とも言える医療行為が黙認されていることも現場では見受けられる。それが実態だ。

医療的なケアを必要とするお年寄りは、特養だけでなくグループホームなど他の施設、あるいは在宅でも増えている。超高齢化社会での医療行為は切っても切れない措置ともいえる。法律的な面や実態を踏まえての対応も必要となる。

ただ、介護現場の限られた報酬、人員でぎりぎりの運営では、十分な医療的なケアなどできるはずもない。それほど人材面で不足している。

この中で、厚生労働省は、原則として医師や看護師にしか認められていない医療行為のうち、口腔内のたんの吸引と、腹部に開けた穴から管で胃に流動食を入れる「胃ろう」の管理の一部については、特別養護老人ホーム(特養)の介護職員にも一定条件下で認めることを決めた。とはいっても、これもほんの一部だ。今後、介護職員のこうした医療行為は「入所者の同意」「研修を受ける」「医師の指示のもと看護師と連携して」などを条件に行われる。正式な行為と認められたことで研修の場も広がるだろう。

ただ、より安全な介護と医療を求めるなら、介護の質や人材育成など、行政や地域が一体となって、将来を考えて整備することが大事だ。地方都市では難しい課題だが、幸いにして敦賀は、市立敦賀病院、看護専門学校があり、さらに敦賀短大の看護学科設置、その後の介護の人材の育成など、下地は整っている。この種の課題は、現場の実態をつぶさに把握することから始まる。
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