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ハンセン病市民学会
Date:2010-05-08(Sat)

14年5か月ぶりに運転を再開した高速増殖炉「もんじゅ」では、核燃料の破損を知らせる装置の3系統のうち、1系統が故障したが、運転には支障がない。順調にいけば、8日午前中に核分裂が連続して起こる「臨界」を迎える。

原子炉における「臨界」は、制御棒をそれ以上抜かなくても核分裂が続けられる状態。原子炉の自立状態でもある。30代の頃、当時の原研の実習で体験させてもらったが、緊張の瞬間でもある。

話題を変えて恐縮だが、ハンセン病市民学会の第6回総会・交流集会が今日と明日、岡山、香川両県で開かれる。昨年は公立ハンセン病療養所開設から100年を迎え、入所者らの被害回復と療養所の地域開放などを柱としたハンセン病問題基本法も施行された。小浜市議会にこの問題に長年、取り組む市議いる。

「隔離から共生へ」の理念通り、具体的にこの問題とどう向き合うのか、これからの大きな課題となる。戦後にあっても、社会そのものが差別し隔離してきた。この学会は2005年に発足。専門家だけに限定せず、当事者である入所者をはじめハンセン病問題に関心を持つ各界の人たちにも門戸を開いたユニークな全国組織でもあり、入所者との交流や歴史研究だけにとどまらず、積極的な政策提言も行い、基本法成立でも大きな役割を果たした。

この問題への関心は、幼少の頃、何度となく眺めた瀬戸内海に浮かぶ小さな島だが、「大島」という島。源平の合戦で有名な屋島の先に浮かぶ隔離された島。そこにある[大島青松園が、存在する。母や教師から差別的な話を聞かされ、それが今でも心に残っているからだ。今回の学会会場のひとつとなる大島青松園は、小さな離島、近隣の地域社会とは隔絶した存在となっている。

学会開催は、地元地域と園との交流促進の契機にもなろうが、島そのものが、隔離という印象が強く、地元市民とのつながりもうすい。差別問題が多い中で、その地域だけの問題にせずに、光を当てたい問題でもある。子どもの時期にそれも、目の前にしながら、差別的な話を何度も聞かされると、心に刻まれる。それだけに、関心も深い課題だ。
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