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責任ある政治と強いリーダーを望んでいることは確かだ。
Date:2010-06-05(Sat)

昨日、首相が決まった時、ある市議からメール「小鳩劇場とも言える一連の演出、感服いたしました」と。返事に窮した。それほど複雑な思いが交錯した。

昨夕、介護のことで困っているお宅を訪問したところ、「自民党、民主党どこでもいい、小沢でも菅でもいい、生活を何とかしてほしい」と切実な願い。小鳩劇場の裏側に、ここまできた庶民の苦しみがあること、それも現実の言葉を聞くと切実にもなる。

突然の辞任劇から、予想通りの展開となった。皮肉にも、鳩山首相は指導力欠如といわれた。しかし、小沢幹事長を道連れにした突然の辞任は、最後にようやくリーダーの決断力を示したといえようか。

表面的ともとれるが世論調査は正直だ。「比例投票先」は朝日が民主28%(前回20%)、自民20%(同20%)、読売の同様の調査でも民主25%(同14%)、自民18%(同19%)となった。民主党が回復する一方、自民党は横ばいという結果だが、朝日ではみんなの党が6%と前回から3ポイント落としており、第3極がワリを食う形となった。鳩山首相と民主党の小沢幹事長の同時辞任については、好感する評価が朝日62%、読売69%だった。

支持率の上昇は、短期的には、予想通りともいえる。結果は結果として受け止めたい。それほど、参議院議員選挙を現場で抱える選対として、昨年8月の世論と大きなギャップを感じ、むしろ限界とそのもろさを味わっていた。ただ、今後、どうなるかは不透明だ。3年前の参議院選挙、昨年の衆議院選挙と小沢幹事長の戦略なしには、ここまでの民主党の躍進はなかったことも事実だ。

家々を訪問するたびに、率直に感じたのは、政治そのものへの不信感だ。「民主党も自民党も同じやな」「首相はだれがやっても同じやな」「民主党にもがっかりした」の連続だった。菅・新首相も記者会見で語っていたが、ここ20年の日本は、確かにおかしくなっていた。

それが雇用、経済、そして、地方そのものが、限界集落という言葉ができるほど、人口減少が進み、3万人の自殺者、医療崩壊、生活保護者増加と、生活そのものが、苦しくなっていた。

敦賀市も、選挙のたびに感じたのは、愛発、西浦、東浦、旧市街地と訪ねるたびに、空き家、休耕田、駐車場が着実に増えている風景だった。医療崩壊、介護、年金など社会保障も行き詰まり、閉そく感が漂っていた。これも政治の誤りというか、長期展望と対応策が政治になかったと言えるか。政治の貧困は政治でしか解決が出来ないとも言える。それだけにしっかりした政党、リーダーを国民は求めていることは確かだ。

ところで、小鳩辞任劇言われる中で、鳩山前首相とその祖父の話がよく出されたが、逆に静かなブームの指導者がいる。今年で生誕100年、没後30年になる大平正芳元首相が今、静かなブームだという。大平元首相といえば、「鈍牛(どんぎゅう)」「アーウー」などとやゆされもした。

政権を担ったのは1978年12月から1年半にすぎなかったが、実際は責任感の強い政治家であり、高い見識を備えた読書家でもあった。故郷の香川県の農家の出身で、昨今の2世宰相とは無縁だった。史上初の衆参同日選挙を決断、その渦中に倒れて入院、急死した。それも静かなブームを呼ぶのか。

元首相が香川大学在学当時、父が教えたこともあってか、晩年のアーウー政治家とは印象とは違い、「なにしろ、笑顔が可愛い、愛嬌のある青年だった」と何度か語っていた。

いずれにしても、安倍、福田両政権の相次ぐ投げ出しに始まり、歴史的政権交代を果たしたはずの鳩山首相も退陣を余儀なくされた状況から、大平元首相再評価の背景には、こうした責任なき政治の実体があろう。元首相は、逆に、首相の条件に、求心力と決断力、さらには愛嬌も必要と、裏返しに言っているようでもある。

政治の貧困は、政治で解決するしかない。それほど日本がおかしくなり、敦賀市も大きな曲がり角だ。責任ある政治と強いリーダーを望んでいることは確かだ。菅直人新首相が、どこまでやれるか、未知数だが、逆にやってもらわねば、もっとひどいことになる。それほど格差や貧困など、少子高齢化、人口減少と、経験したことがない状況が日本を襲っている。支持率の上昇は、それだけの期待があるからと素直に受け止めたい。
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