敦賀半島は、日本の原子力の最先端
Date:2010-06-19(Sat)

昨日、美浜1号機は、運転中の商業用原子力発電所として。敦賀1号機に続いて、国、今年11月で運転開始から40年がたつ。原子力発電所が40年を超え運転を続けるには国の認可を受ける必要がある。

関西電力は、去年11月、平成32年までの10年間の設備や機器の保守管理計画を国に提出し、認可を求めて、原子力安全・保安院は、専門家らによる作業グループで検討を行った結果、関西電力の計画は妥当だとして、向こう10年間、運転を続けても問題はないという結論を昨日、取りまとめた。

一般には、40年もたてば、ポンコツと思われがちだが、原子炉本体、建物以外、大半の機器が交換され、ポンコツと違い、ある意味、向こう10年は大丈夫というのが私の見解だ。それが公に証明したことになる。

ところで、小惑星「イトカワ」に着陸した後、地球に向けて飛行していた小型探査機「はやぶさ」が、長旅を終えて帰還した。日本の宇宙技術の粋を集めた計画は、度重なる機器の故障もあり、苦難の連続だったという。試練を乗り越えて達成した偉業には、素直に拍手を送りたい。このことを重ねて言うのは違和感があるかもしれないが、敦賀1号、美浜1号も、日本の原子力発電所の草分け的存在。試練やトラブルを重ねながら今日にいたった。その経験が日本の原子力発電所に生かされていることは、言うまでもない。

「はやぶさ」と命名されたのは、試料採取のため小惑星に着陸し離陸するのが、鳥のハヤブサが獲物を捕獲する様子に似ているからとか。ハヤブサのように、果敢にターゲットを目指す動作の後で、遠く離れた地球まで帰還させる遠隔操作技術には驚く。

電池パネルと金色に輝く機体が印象的だったが、関係者の顔は日本の技術は世界に誇れると自信にあふれていた。最先端の技術分野は未知への挑戦でもある。昨年秋、政府の事業仕分けの席で「世界2位じゃだめなんですか」のフレーズが駆け巡り、科学者たちが一斉に反発したのは記憶に新しい。夢を与えてくれる科学技術は国民の財産なのだ。「はやぶさ」は日本の可能性を証明した。40年を迎えた日本の原子力発電の技術は、世界で評価されているものの、またトルコで敗れた。

原子力安全・保安院は、美浜1号機の運転継続を近く、認める方針。今年3月の原電の敦賀1号機に続き2例目となり、原子力発電所の運転が長期化する時代を本格的に迎える。敦賀半島は高速増殖炉「もんじゅ」とあわせ、地球温暖化問題、日本のエネルギー確保、安全保障の最前線に立つ。

今後は、福井県と美浜町が地元として運転継続を認めるかが焦点となる。地元振興も大事だが、純粋の意味での技術を評価できる環境も必要ではないか。
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