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認知症患者の社会化
Date:2010-07-15(Thr)

「介護の社会化」を目指した介護保険も10年がたってすっかり定着した。私たち家族も、利用する立場では、ずいぶんと経済的にも、精神的にも家族は救われた。ただ、制度の精神がよかっただけに、ここ数年、使い勝手は年々悪くなっているように感じる。養護老人ホームなど制度上、どうしても経営重視となっている。介護ヘルパーの労働条件も、何度か言われながらも改善していない。

介護保険利用者が今後、急速に増えるだけに、原点に戻ってとも思うが、それほど現場での増加の速度は速い。なかでも、認知症患者は全国的に増加傾向にあり、患者数は現在の169万人が、20年後には倍増するともいわれてる。敦賀市でも市が把握している分だけで、今年4月現在、約2000人の患者がいるとか。

昨日、中日新聞で紹介された認知症の敦賀市のHP「認知症ほっとけんまちマップ」はためになる。4月に設置され、時たまアクセスしているが、認知症の種類や症例、予防法などのほか、市内の公的な相談窓口、医療機関、介護事業所の情報などきめ細かい内容がためになる。

私も両親で認知症を経験した30年前、20年前、知識がある方が少なかったのか、医者の説明も、いまひとつで、間違った接し方をしてしまった。敦賀市のHPは充実しているだけに、場面、場面に応じたきめ細かい質問や相談に答えるコーナーの新設も将来、必要に感じる。

認知症は、症状の早期発見で、進行を遅らせることができる。それを「ボケたね」でほっておくと、症状は進行してからでは家族の負担は大きくなる。

ところで、要介護認定には、介護の必要度が軽い順に要支援1、2、要介護1~5の7段階があり、各区分ごとにサービス内容や利用限度額が決められている。この認定を受けなければ介護保険は使えない。ところが、この認定は主に本人の身体的な症状で介護が必要かどうかをみるため、健康な人が多い認知症の場合は軽く出がちだ。

支える家族は、徘徊の24時間監視など、大きな負担が伴うにも関わらず、私も介護認定のあり方に、制度開始当初より疑問を感じていた。場合によって、限度額を超えるサービスを自己負担で利用せざるを得ないのが実態で、経済的な負担も重い。

最近では、老老介護や独り暮らしで、家庭によって、家族の負担の状況が違う。生活環境に応じた利用者本位の在り方の検討も必要にも感じる。もっと言うと、制度が複雑化してわかりにくい。きめ細かく分かれているだけに、サービスも利用しにくい。経費も手間も膨らんで、簡素化も必要ではないか。

いずれにしても、認知症の研究も進み、10年前に比べ格段に接し方も変わってきた。ただ、敦賀市も独り暮らしの認知症患者も増えているだけに、まさに、「認知症患者の社会化」をどう行政で対応するのか、ほんとに難しい時代がそこまで来ている。
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