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失敗の教訓
Date:2010-07-23(Fri)

民主党の常任幹事会や昨夜の越前市での会議と、参議院選挙の反省会と言うべき活動が始まっている。昔から伝わる言葉に、「失敗は成功のもと」「失敗は成功の母」という名言がある。

失敗しても、それを反省して欠点を改めていけば、必ずや成功に導くことができるという深遠な意味を含んだ教訓だ。ただ、国政選挙で福井県における民主党は、この失敗を繰り返している。この失敗を繰り返しているだけに、どう克服するか、私は深刻に思っている。

静かなベストセラーともいうべき畑村洋太郎の「失敗学のすすめ」という本がある。畑村氏は、東大の機械の専門家で、読んで共感することが多い。なぜこんな事態に陥ったのかという原因を冷静に探り、深く反省して対策を考えれば、新たな飛躍につながると強調する。

それができないと、逆の結果になる。失敗の原因をあいまいにしたり、他人のせいにすれば、必ず同じ失敗を繰り返す。それどころか、致命的な状況を招く恐れが強いとする。このことが、もっとも大事な点だ。

民主党は参院選の失敗にどう向き合うのか。それ次第で今後の展開は大きく違ってくる。敗因はいろいろと考えられる。菅直人首相の唐突な消費税発言だけでなく、「政治とカネ」の問題で発揮できなかった自浄能力、仕分け作業はあったが、財政運営の不安など、国政レベルの不安はもとより、福井県での連続的な敗因は、一言で言うと福井県での地盤の弱さがある。

タブーを設けず、真摯に反省できるかどうか。総括に説得力がないと国民、県民の理解は得られず、また同じ過ちを繰り返す。民主党にとって瀬戸際の夏である。

これと同列に、同じ項目で扱うのは大変失礼だが、成功にむかって動き出したプロジェクトが敦賀市にある。14年5か月ぶりに運転を再開した高速増殖炉「もんじゅ」。炉心の安全性などを確認する試験を終え、約10か月間の停止期間に入った。

原子力機構によると、この間、機器の不具合や作業ミスなどが、32件起きたが、いずれも安全上は問題なく、試験の日程にもほとんど影響がなかったとのこと。情報公開のキメの細かさは、失敗の教訓そのものと私は思っている。

14年前の失敗の教訓は、ハード面もあるが、ソフト面での情報公開のあり方が、あまりにも大きかった。それが14年の停止につながった。それだけに「石橋をたたいて渡る」ともいうべき試験内容と情報公開のあり方を真摯に見守りたい。

来年の春以降は、再び試験運転を行って原子炉の出力をナトリウム漏れ事故の際と同じ40%に上げて発電を行う計画で、今後は、発電に必要となるタービンなどの設備や機器に長期の停止による影響が出ていないか、入念に調べる。これからがまさに「もんじゅ」の正念場となる。頑張ってほしい。
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